肥満外来について
ヘルスマネージメントクリニック西新宿では、糖尿病・高血圧症・脂質異常症などの生活習慣病、狭心症・心筋梗塞、脳梗塞、睡眠時無呼吸症候群などの原因となる肥満を治療するための「肥満外来」を開設しております。
当院の肥満外来では、自由診療のみ対応しており、BMIが25以上で糖尿病・高血圧症・脂質異常症・高尿酸血症・脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群・月経異常などの病気がある方が対象となります。
当院の肥満外来の特徴
- 一人ひとりに合った最適な治療をご案内
- 無理のない食事制限で生活の質の向上を目指す
- お昼休憩なし!午前10時~午後6時まで診療
- お忙しい方のための長期処方も対応可能
- 「西新宿駅」直結!駅近クリニックで通いやすい
- クレジット払い推奨で後払いも可能!
このような肥満のお悩みはありませんか?
以下のようなお悩みがございましたら、お気軽に当院にご相談ください。
- 糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症などの診断を受けている
- 生活習慣病の治療を行っているが、減量がなかなかうまくいかない
- BMIが25を超えており、生活習慣病が心配
- 腹囲がメタボリックシンドロームの基準(男性85センチ・女性90cm)を超えている
- 食べるのが大好きで食事療法がうまくいかない
- ケガや運動機能の障害などで運動療法が十分にできない
- 内臓脂肪が気になる
- 個々に合った治療で、無理なく痩せたい
肥満症の基準の目安(BMI)とは?
BMIとは、肥満度を表す目安となる数値です。
BMIは、【体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】で計算できます。BMIが25以上の場合、肥満症と判定されます。
BMI値 | 判定 |
---|---|
18.5未満 | 低体重(痩せ型) |
18.5〜25未満 | 普通体重 |
25〜30未満 | 肥満(1度) |
30〜35未満 | 肥満(2度) |
35〜40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
BMIが35以上であれば「高度肥満症」として、その他の条件なしに保険での治療が可能です。
BMIが25以上~35未満の場合には、糖尿病・高血圧症・脂質異常症・高尿酸血症・脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群・月経異常などの病気がある、もしくは腹囲が一定の基準(男性85センチ・女性90cm)を超えるという条件付きで、「肥満症」として保険での治療が可能となります。
肥満の原因
運動不足
運動とは、スポーツだけでなく、掃除・洗濯・炊事などの家事などを含めた、エネルギーを消費するあらゆる身体の動きのことを指します。
消費エネルギーが少ないと、食事による摂取エネルギーの方が上回りやすく、肥満の原因となります。
病気による肥満
ホルモン異常を伴う病気などを原因として、肥満になることがあります。
食習慣・食生活
食べ過ぎはもちろん、脂っこいものの摂り過ぎ、早食い、栄養の偏り、お酒の飲み過ぎなどを原因として摂取エネルギーが多くなると、そのエネルギーを基礎代謝や運動で消費することが難しくなり、肥満の原因となります。
肥満による病気のリスク
肥満は、実にさまざまな病気の原因となります。
肥満を解消しておくことが、これらの病気のリスクを下げることにつながります。
- 2型糖尿病
- 高血圧症
- 脂質異常症
- 高尿酸血症
- 狭心症、心筋梗塞
- 脳梗塞
- 睡眠時無呼吸症候群
- 脂肪肝
- 腎臓病
- 月経異常、不妊
- 変形性関節症(特に膝)
- 変形性脊椎症
肥満の治療法
肥満の治療では、薬物療法・食事療法・運動療法を行います。
薬物療法
GLP-1受容体作動薬
インスリンの分泌を促したり、消化器に働きかけたり、満腹感を長持ちさせることで、血糖コントロールと減量の効果が期待できるお薬です。2型糖尿病の方に限り、保険が適用されます。
その他
BMIが35以上(高度肥満症)の場合には、中枢神経に働きかけて食欲を抑えられるマジンドール(サノレックス®)が保険で使用できます。
ただし、服用期間は3カ月以内という制限があります。
食事療法
食事療法では、摂取エネルギーのコントロールと、栄養バランスの調整を行います。
摂取エネルギーのコントロール
1日の摂取エネルギー量の目安は、「標準体重1㎏あたり25kcal」というのが基準です。
まず標準体重を、【22×身長(m)×身長(m)】で算出し、これに25kcalを掛け算します。
たとえば身長170cmの人であれば、標準体重は【22×1.7×1.7】で63.58となり、これに25を掛けて出る「1589.5kcal(以下)」というのが1日の摂取エネルギーの目安となります。
ただ、これはあくまで目安です。年齢や運動量、現在の体重によって適正な摂取エネルギーは変わってきますので、医師と相談しながら食べるもの・量を調整します。
栄養バランスの調整
食事量を減らす際には、各栄養が不足しないように注意しなければなりません。
糖質を50~60%、タンパク質を15~20%、脂質を20~25%の比率で摂るのが基本です。肥満の方は多くの場合、タンパク質の割合が不足しています。
食事療法が辛くならないよう、好きなものもできるだけ取り入れながら、個々に合ったメニューを提案いたします。
その他
1日3食を規則正しく摂ること、よく噛んでゆっくり食べること、お酒を控えることも大切です。
また食物繊維の豊富な野菜、きのこ類、海藻などを最初に食べ、その後(できれば10分程度あけてから)肉類・魚類、最後にご飯・パンなどの炭水化物を食べることで、血糖値の上昇を抑えたり、脂肪の蓄積を抑えたりといった効果が期待できます。
運動療法
運動療法には、エネルギーを消費したり、基礎代謝がアップしたりといったことで、減量の効果が期待できます。
始めやすく続けやすい運動として、ウォーキングをおすすめします。
始めやすく続けやすい
ウォーキング
ウォーキングは、特別な道具なしで始められる運動です。1日30分以上、週3回以上が目安ですが、特にこれまで運動から離れていた人は、無理をしないようにしてください。また、たとえば1週間サボってしまったとしても、「もう駄目だ」とは考えないようにしましょう。完全にやめずにリスタートすることが大切です。
仕事帰りにひと駅分歩く、休日に街でショッピングをするといったことも、立派なウォーキングです。肩肘を張らず、生活の中で歩く機会・時間を増やしましょう。
運動時の注意点
ウォーキングを含め、運動時には以下の点にお気をつけください。
- 運動の種類、強度、時間など、事前に医師と相談して決める。
- 運動の前後にはストレッチをする。
- 運動の前後や途中に、小まめに水分補給をする。
- 水分補給では、高カロリーのスポーツドリンクではなく、水・麦茶などを飲む。
- 足のサイズに合った靴を選ぶ。できる限り運動靴を履いて運動する。
肥満外来を受診する流れ
1ご予約
WEBまたはお電話でご予約ください。またその際、肥満外来の受診を希望する旨をお伝えください。
必要に応じて、初診日前日の夕食以降、もしくは初診日当日の朝からの絶食をお願いします。その場合も、水・お茶は普段通り摂ってくださって構いません。
2初診
健康保険証、各種医療証、お薬手帳をお持ちの上、ご予約された日時にお越しください。また健康診断や血液検査の結果がございましたら、お持ちください。
医師が診察を行い、必要な検査・治療を行います。
3定期的な通院
治療の効果を確認するため、定期的な通院をお願いします。
体重や検査の結果だけでなく、患者さんの実感や感想を踏まえて、より良い治療を提供して参ります。